スキンタグ

スキンタグ(肛門皮垂・肛門周囲余剰皮膚)とは

いぼ痔や切れ痔が治っていく過程で、肛門周辺に線維化した皮膚のたるみや出っ張りができることがあり、この出っ張りのことを“スキンタグ”と呼びます。
スキンタグは放置しても構いませんが、肛門周囲の皮膚炎やトイレットペーパーで拭く際に、なかなかきれいにすることが難しく、何度も拭いてしまうことで痛みや痒みを生じる原因となります。また美容的に気にされる方も多くいらっしゃいます。
一度形成されたスキンタグは、まれに自然消失することもありますが、内服や外用薬では治りません。出っ張りをなくすには手術で切除する必要があります。

スキンタグの原因

スキンタグは、肛門の炎症や排便時の強いいきみなど肛門周辺に負担がかかることが主な原因とされています。

いぼ痔の治癒後

長時間座り続けたり便秘などで強くいきむと、肛門に血液が集中し内痔核が大きく腫れてしまうことがありますが、腫れた痔核の血流障害が改善され、いぼ痔が縮んだあとに引き伸ばされた皮膚がスキンタグとして残ることがあります。

内痔核について

血栓性外痔核

肛門の表皮側にできる外痔核で、血液の流れが悪くなると血栓が形成され、血豆のような塊が皮膚表面に飛び出します。これを血栓性外痔核といい、痛みや腫れを伴います。血豆は1カ月前後で自然に吸収され縮小していきますが、皮膚がたるみスキンタグになる場合があります。

血栓性外痔核について

切れ痔

硬い便や強い下痢が肛門の皮膚を裂けることで起こります。慢性的な切れ痔は傷口が潰瘍化したり瘢痕化したり、さらに肛門ポリープを生じることもあります。これらの影響で皮膚がたるみ、スキンタグとなることがあります。

切れ痔について

出産

出産時の強いいきみや外陰部の腫脹や裂傷により、膣と肛門の間の部位にスキンタグができることがあります。

肛門周囲の手術歴

手術の傷が治る際に過剰な皮膚が造成されたり、血液やリンパの流れが変わり腫れてしまいできることもあります。

スキンタグ治療の流れ

  1. まず診察にて肛門の“出っ張り”の原因を特定します。
  2. 小さなスキンタグであれば、局所麻酔で当日切除できます。
    *スキンタグが大きい場合や肛門内部に原因がある内痔核・裂肛を伴う肛門ポリープを合併している場合は、肛門括約筋を緩める麻酔での手術が必要となるため、後日の日帰り肛門手術での治療をご説明させて頂きます。
  3. お薬のアレルギーや血液をサラサラにする抗凝固薬などの内服薬がないことを確認し、局所麻酔にて切除が可能です。所要時間は10分程度です。
  4. 切除後、抗生剤と痛み止めを処方いたしますので、帰宅後に服用ください。
  5. 手術から1週間後、3週間後に外来にて傷の治りを確認します。

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  • 痛みやかゆみが改善される
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