胃ポリープ

胃ポリープとは

胃ポリープとは、胃の粘膜の一部が隆起し、イボのようになっている状態を指します。ポリープの発症だけでは無症状なことが多く、健康診断や胃カメラ検査を行わなければ発症に気付くことは少ないです。また、ポリープには複数の種類があり、無茎型、亜有茎型、有茎型の3つがあります。

胃ポリープと胃がん

胃ポリープは2つの種類に大別されます。

① 腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープは良性と悪性に分けられます。
腺腫と呼ばれるものは良性のポリープですが、10~30%程度はがん化するとされています。
悪性ポリープは胃がんのことを指します。
腫瘍性ポリープは赤くなっていることが多く、これは血管が増えてしまっているためです。

② 非腫瘍性ポリープ

胃底腺ポリープは、健康診断の時に見つかることが多いです。特に症状がなければ放置していても問題はなく、無理に切除する必要がありません。ヘリコバクター・ピロリ菌に感染しておらず、胃がんのリスクが低い場合によく見られます。
逆に、ピロリ菌に感染している胃の場合は、赤みの強い過形成ポリープが発見される確率が高いです。基本的に切除は不要ですが、肥大化することもあり注意が必要です。肥大化したり、出血を伴ったりすると胃がんに進行する確率が高くなるため、切除の必要があります。

内視鏡検査時に組織片を採取することで病理検査を行うことができ、ポリープと胃がんの鑑別が可能です。

治療方法

がん化リスクが低い場合は経過観察に留めることも多いです。ただし、ポリープが増加・肥大化している場合や出血を伴う場合、陥凹型腺腫となっている場合は、内視鏡を使った切除が必要です。胃ポリープは切除した後、人工的な胃潰瘍の状態となってしまうため、入院治療が必要なケースが多いです。当院では、治療方針を患者様と相談した上で決めていきます。

TOPへ